クレジットカードを利用するにあたり、気になるのは支払いについてではないでしょうか?
月々のカードの支払いで、一番、利用されているのは、「リボルビング払い」でしょう。
これは、別名「リボ払い」と呼ばれるもので、クレジットカードによる支払方法の1つです。
クレジットカードには、翌月1回払いや分割払いなど、様々な支払方法が存在します。
リボ払いは、その中の一種で、毎月の支払額が一定額に抑えられるもの。
一方、「ボーナス払い」という支払い方法もあります。
これは、何か高額な商品を購入しようと考えた時、今、手元にはまとまったお金がなくても、ボーナス時期に一括して支払う。
あるいは、月々一定額を支払いながら、ボーナスが入ったら残額を一気に支払うというものです。これなら、ボーナスを待たずに、手に入れたい時に商品を買うことが出来ます。その手軽さ、便利さから、クレジットカード利用者の間でも広く利用されています。
単純にボーナス払いといっても、特徴や、利用するにあたってのメリット・デメリットなど、意外に知られていない点は多くあります。この稿では、知っているようで知らない、ボーナス払いにフォーカスしていきます。

 

ボーナス一括払いの基本知識

ボーナス一括払いの基本知識

 

一般の企業においては、ボーナス支給時期というのは、大体、以下の時期に集中しています。夏であれば、6月から8月までの間。冬であれば、12月に支給されることが多いのではないでしょうか?
クレジットカードの支払いにおいても、ボーナス払いを選択すると、夏、冬それぞれに、支払月が決められています。
まず、「夏のボーナス利用期間」と、「冬のボーナス支払い期間」とが存在する事を覚えておいて下さい。

 

例えば、「JCBカード」では、下記の期間にボーナス払いの指定で商品を購入した場合、
「夏のボーナス一括払いで、20万円のスーツを購入」

〇利用期間
12月16日〜6月15日
    ↓
〇支払日
翌年の8月10日

 

「冬のボーナス一括払いで、15万円の冬物コートを購入」

〇利用期間
7月16日〜11月15日
    ↓
〇支払日
翌年の1月10日

 

このように、指定された利用期間内にボーナス払いを行うと、例えば12月16日にカードを利用した場合、最長で8カ月余りの猶予が受けられます。

 

ボーナス一括払いで注意しておきたいこと

クレジットカードの支払いを、ボーナス一括払いにするということは、夏のボーナスで支払う場合、8月10日には、一括での引き落としになりますから、余りボーナスに依存していると、万一、ボーナスが支給されないと、支払い計画が根底から狂う事にもなりかねません。

 

ご存知のように、ボーナスとは別名、「賞与」とも言うように、その会計年度において、良好な事業成績を上げた社員に対するご褒美のような性格を持っています。
日本の賞与制度というものは、些か企業寄りに出来ており、その年の企業予算を調整する意味合いを含んでいます。月々の給与とは違い、ボーナスは必ず支給しなければならない、という義務は企業側にはないのです。

 

従って、思うように業績をあげられなかったり、業界全体で不況に陥ってしまったりすると、ボーナスが支払われない事もあり得ます。
上記のJCBカードのように、利用期間の終わり頃にボーナス払いを選択する分には、ボーナスの見通しもつくでしょうから問題はありませんが、支払猶予期間が長い場合は、ご自身の預金高を確認し、支払計画を確認した上で利用しましょう。

 

夏・冬の支払期間を正確に把握しておく事

夏・冬の支払期間を正確に把握しておく事

 

利用期間と支払時期については、注意が必要です。
前述のJCBカードでご説明します。

 

7月の初めに高額商品を購入し、その年の夏のボーナスで支払おうと思っても、実際には翌年の1月10日の一括引き落としとなります。あるいは、冬のボーナスで支払うつもりで12月16日に商品を購入すると、翌年の8月10日が支払日となります。利用時から支払い時まで、約半年の空白期間が生まれる事になりますが、これが曲者で、うっかりすると忘れてしまいかねませんので、しっかり支払い計画には組み込んでおくようにしましょう。

 

ボーナス払いは、ショップには歓迎されない?

ボーナス払いは、ショップには歓迎されない?

 

ボーナス払いは利用者には重宝する存在ではありますが、ショップ側には歓迎されない側面があります。利用者にとっては、支払猶予期間が十分にあり、しかも手数料も無料とあっては利用しない手はありません。ただ、利用されるショップ側にとっては、余り歓迎したくない利用方法のようです。その一番の理由は、売り上げがすぐに立たない、という事です。考えてもみてください。支払時期が最長で半年後になる、という事はショップ側からすると、裏返せば売上が計上されるのは半年後、という事になる訳です。大型SCなどでは常時、対応可能ですが、小規模な小売店舗などでは、利用出来ない場合がありますので、商品購入前に事前に確認しておく事が重要です。

 

ボーナス払いには利用金額に設定がある

ボーナス払いには利用金額に設定がある

 

先に触れたように、ショップにとっては歓迎されないボーナス払いですが、利用出来るショップにおいても、利用金額に条件が付くなど、利用にあたっては一定の設定が存在する場合がありますので、事前確認が必要です。基本的には、1万円以下の少額商品には適用されないショップが大半です。また、ボーナス払いが利用出来る金額が、2万円以上であったり、ショップによっては5万円以上のケースもありますので、利用前に必ず確認するようにしてください。

 

ボーナス払いは、日本国内でしか通用しない?

ボーナス払いは、日本国内でしか通用しない?

 

海外出張や家族旅行での海外旅行で、VISAやアメックスなどの国際ブランドカードで買い物をする時、「ボーナス払いで」とは言わないでください。なぜなら、ボーナス払いは、日本固有の支払い形態だからです。海外で商品代金を支払う際は、一括払いか、リボルビング払いのみになりますのでご注意ください。

 

ボーナス払いを利用するメリット・デメリット

ボーナス払いを利用するメリット・デメリット

 

意外と知られていない、ボーナス払いですが、実際に利用するにあたって、消費者側にどのようなメリット・デメリットが生じるでしょうか?

 

ボーナス払いのメリット

ボーナス払いのメリット

 

ボーナス払いの一番のメリットは、通常の一回払いに比べると、金利手数料不要という点でしょう。今現在、手元に資金が無くても、後払いで即、商品を購入する事が出来ます。
これは実は、クレジットカードの本質に関わってくる事になります。商品を分割払いで購入するという事は、借金に他なりません。一回払い、そしてボーナス払いは、借金することなく商品代金を支払う事が出来るのです。比較対象として、リボルビング払いを取り上げましょう。
月々の支払い額は一定なので計画的に支払いを行う事は可能ですが、利用額に関係なく、引き落とし額は同一金額のため、使いすぎてしまいがちです。支払い残金が増えれば、その分の手数料も増額されるため、一向に残高が減らず辟易してしまう、といったことにもなりかねません。そこへいくと、ボーナス払いでは手数料も存在せず、ボーナス時には一括支払いが可能なため、残高が生じる事もありません。

 

また、ボーナス払いでは、リボ払いと違って、月々の支払いがありませんから、日常生活において、「支払い」という精神的プレッシャーから解放されるというメリットもあります。ボーナスと言う給与以外の所得で支払いを済ませるという事は、毎月の給与所得を他の消費活動に充てる事も可能であり、効率的な資産運用という観点からすると、有効な支払方法と言えるのではないでしょうか。

 

ボーナス払いのデメリット

ボーナス払いのデメリット

 

ボーナス払いのデメリットとしては、以下の3点に要約されるでしょう。

A.ショップによっては対応していない店舗もある。
B.海外でのショッピングにおいては、ボーナス払いには対応していない。
C.通常より計画的に利用する事が求められる。

 

A、Bについては前述していますので、ここでは割愛しますが、Cについては少し補足しておきます。

 

クレジットカードにおいては、特別利用枠というものを設けている事が多いものです。これは、一時的に普段買わないような高額商品を購入した際、通常の利用枠とは別に、分割払い専用の利用枠を設けるものです。ボーナス払いにおいては、この特別利用枠の対象とはなっていませんのでご留意ください。
全体の利用限度額を確認しておかないと、ボーナス払いで利用枠すれすれに高額な商品を購入した場合、その分、利用可能な残高が圧迫され、日常の消費生活においてクレジット利用額が制限されてしまう事もあり得ます。

 

ボーナス一括払い、他の支払い方法との比較

ボーナス一括払い、他の支払い方法との比較

 

クレジットカードの支払い方法としては、一回払い(一括払い)、リボルビング払い、ボーナス払いの3通りの方法があります。
では、この3つの支払い方法の中で、一番お得なものはどれでしょうか?

 

ここでは、実際のカードを例に挙げ、特定の商品を購入したという設定でシミュレーションを行ってみましょう。
今回は、還元率、特典ともに定評のある「エムアイカード」を引き合いに出します。
まずはエムアイカードについて、簡単にご紹介しましょう。
実は、このエムアイカード、ポイント還元率がクレジットカード業界でも最高クラスで高く、三越や伊勢丹系列のグループをよく利用している人は、絶対に持っておきたいカードです。

 

エムアイカードについては、当サイトでは以下の記事でも詳細にリサーチし、どれくらいお得かを解説していますので、興味のある人はこちらも参照して頂きたいと思います。

 

今、エムアイカードを持つ意味。ポイント還元徹底研究!

 

エムアイカードゴールドカードの真の実力は?注目ポイントは「保険」と「特典」

 

<エムアイカードの特徴>
百貨店・流通系カードの雄として、高い還元率を誇るクレジットカード。
三越、伊勢丹、岩田屋、丸井今井などで、3,000円以上のカード利用で5%ポイントが貯まるお役立ちカード。
国内外の、三越伊勢丹グループ百貨店以外の店舗でのカード利用で、200円につき1ポイントが付与されます。

 

【エムアイカードの支払い回数と手数料】

支払い回数 手数料・実質年率
1回払い 無料
2回払い 無料
ボーナス一括払い 無料
リボルビング払い 実質年率14.40〜15%
分割払い及びボーナス分割払い 3〜5回 実質年率9.0〜13.0%
分割払い及びボーナス分割払い 6〜12回 実質年率10.30〜14.00%
分割払い及びボーナス分割払い 13〜24回 実質年率11.20〜14.50%
分割払い及びボーナス分割払い 25〜36回 実質年率11.40〜15.00%

 

【ボーナス一括払い】

〇利用期間
夏のボーナス利用
1月1日〜6月5日
  ↓
〇支払日
翌年の7月

 

〇利用期間
冬のボーナス利用
7月1日〜11月5日
  ↓
〇支払日
翌年の12月

 

支払いシミュレーション

支払いシミュレーション

 

1月2日に10万円のガラス器を購入。
・リボ払いで、月に1万円の定額で元金均等方式にて支払い。
・一回払い(一括払い)は、翌月末支払い。
・ボーナス一括払いは、7月末日払い。

 

○リボ払いについては、エムアイカードでは、最低利用額が設定されており、7通りの残高スライドコースが用意されています。
※いずれも、実質年率14.40%にて計算しています。

 

【エムアイカードの支払いコースと支払い総額、手数料を比較】

支払いのコース 支払い回数 支払い総額 手数料
残高スライド3千円コースの場合 43回 12万7,828円 27,878円
残高スライド5千円コースの場合 23回 11万4,538円 14,538円
残高スライド1万円コースの場合 11回 10万6,753円 6,753円
残高スライド2万円コースの場合 6回 10万3,363円 3,363円
残高スライド3万円コースの場合 4回 10万2,323円 2,323円
残高スライド4万円コースの場合 3回 10万1,815円 1,815円
残高スライド5万円コースの場合 3回 10万1,454円 1,454円
一括払い 1回 10万円 無料
ボーナス一括払い 1回 10万円 無料

 

 

支払手数料については、一括払いと分割払いとでは比較にはなりませんが、いずれも一括払いの支払い総額100,000円に対して手数料分だけ割高になります。
また、一回払いとボーナス一括払いとでは、支払総額は同額ですが、一回払いの支払期日が利用月と同月末であるのに対し、ボーナス一括払いは、半年先の7月末になりますので、支払計画が立てやすくなります。
勿論、支払い方法に優劣がつけられる訳ではなく、人それぞれに最適な利用方法を選択すればよいだけの事。
ただ普段、見落としがちなボーナス一括払いの特長も視野に入れ、更に賢いクレジットカードの利用法を探っていきましょう。

 

ボーナス一括払いを2回払いに変更

ボーナス一括払いを2回払いに変更

 

あなたは、半年先のボーナスを見越して高額商品を購入し、ボーナス一括払いで処理しようとしましたが、社内の業績見通しが悪化。
賞与も期待するほどの額が支給されるかどうか、不透明な状況となりました。そこで、夏のボーナス時に一括で支払うよりも、分割払いに変更し、事前に支払いを終えてしまった方が、リスクの軽減につながるとの考えに至りました。
前出のエムアイカードにおいては、他にも、ボーナス一括払いにおいては、特筆すべき利点がありました。
それは、利用時に支払い方法を選択する際に、1回・2回・ボーナス一括払いを指定しても、途中で支払い方法を変更する事が出来る点です。
それが、エムアイカードの「かえられます 分割・リボ切り替えサービス」です。

 

もう少し詳しく説明すると、高額商品を購入時に、1回・2回払い、ボーナス一括払い※でカード利用を申し込み、その後、「2〜36回までの分割払い」、「リボルビング払い」のどちらかに支払い方法を変更出来るというものです。
※ボーナス一括払いから、2回払いへの変更は不可。

 

分割支払いシミュレーションをしてみると……

分割支払いシミュレーションをしてみると

 

<シミュレーション>

1月3日に、13万円にてキッチンテーブルセットを購入。
支払方法は、夏のボーナス一括払いを選択。支払期日は、7月末日を予定。
その半月後、社内の今季業績見通しが発表され、業績悪化との業況判断が下る。
このままでは、予測した額面での賞与支給は危ぶまれるとの考えから、夏のボーナス一括払いから、3回の分割払いへ変更を決意。
2月6日、インターネットを介して「かえられます」を利用し、支払い方法を、ボーナス一括払いから3回分割払いへ変更。
その後、本来なら7月26日に一括払いのところ、2月26日、3月26日、4月26日の3回の分割払いを活用し、支払は完了。

 

ボーナス一括払いをしようとしていても、会社の業績によってはスムーズにいかない場合もあるので、↑のような流れで返済をすることも考慮してみるといいかもしれませんね。

 

ボーナス一括払いのまとめ

ボーナス一括払いのまとめ

 

以外に知られていない、ボーナス一括払いの活用方法。
そもそも、クレジットカードを利用する意義は、手元に資金が十分になくても、分割払いで今欲しい商品が即手に入るという点です。

 

そこを逆手にとって、将来、ボーナス時に入る多額の所得を見越した上で、一括払いの設定を行う事で、金利手数料無料、という「特典」を享受する事が出来ます。
また分割払い、リボ払いでは月々、一定額の支払い義務が生じるため、常に引き落としに耐えるだけの残高を意識していなければなりません。
その点、ボーナス一括払いを利用すれば、無借金での商品購入という精神的な優位を味わうことが可能です。
日常生活では中々手の出せない高額商品を購入し、いざ、カードを取り出して「一回払いで」と言えた時の胸のすく瞬間。
クレジットカードの隠れた付加価値の一つ、と言っても良いかもしれません。
勿論、利用する上での留意点もしっかり押さえておいてください。
すなわち、小売店舗によっては、ボーナス一括払いを受け付けていない事。
海外でのクレジットカードによる商品購入においては、ボーナス一括払いという概念そのものが存在しない事。
そして、ボーナス一括払いにおいては、特別利用枠というものは設けられていないため、余り高額な商品購入に適用してしまうと、日常での利用枠が圧迫されてしまうので、しっかりとした支払い計画が要求される事。
これらを常に意識しておけば、積極的にボーナス一括払いを活用する事で、より高次元なクレジットカード利用が実現するのではないでしょうか。